概要
ULIZAで発行した視聴ページURLの末尾に、お使いのCRM/MAツールの「パーソナライズ用の変数(差し込み項目・トークン)」をパラメータとして付与してメールを配信することで、「どのユーザーが、どの動画を、どれくらい視聴したか」をユーザー単位で分析できます。
API連携などのシステム開発は必要なく、普段のメール作成の延長として、マーケティングご担当者様の設定のみで完結します。
本記事では、Salesforce Account Engagement(旧Pardot)での手順を紹介します。
※Adobe Marketo EngageやHubSpotなど、他のCRM/MAツールをご利用の場合も同様の考え方でご利用いただけます。詳しくは記事末尾の「他のCRM/MAツールをご利用の場合」をご覧ください。
ご利用の流れ
| 【手順1】 | ULIZA | 視聴ページURLを発行する |
| 【手順2】 | Account Engagement | 配信先リストを作成する |
| 【手順3】 | Account Engagement | メールを作成し、視聴ページURLの末尾に差し込み項目(CRM ID)を挿入する |
| 【手順4】 | Account Engagement | メールを配信する |
| 【手順5】 | 視聴ユーザー | メール内の視聴ページURLをクリックし、動画を視聴する |
| 【手順6】 | ULIZA | 視聴分析でユーザー別の視聴データを確認・エクスポートする |
| 【手順7】 | Account Engagement | エクスポートした視聴データを取り込み、次の施策に活用する |
手順
【手順1】ULIZAで視聴ページURLを発行する
①「コンテンツの管理」より、対象動画の「視聴ページURL発行」をクリックします
② 必要項目を設定し「URL発行」ボタンをクリックし、発行された視聴ページURLをコピーします
▼発行された視聴ページURLの例
https://ulizaportal.jp/pages/00679229-baa5-c288-4a89-72e3b80d28f4
▼参考ヘルプ記事
視聴ページを作成する
【手順2】配信先リストを作成する
メールの配信先となるリストを作成します。
①「オートメーション」>「セグメンテーションリスト」>「リストの追加」より、配信先のリストを作成します。
②「見込み客(プロスペクト)」より配信対象のプロスペクトを選択し、「リスト」タブから①で作成したリストに登録します。
※オートメーションルールやセグメンテーションルールを利用して、条件に合致するプロスペクトをリストに追加することもできます。
【手順3】Account Engagementでメールを作成し、視聴ページURLに差し込み項目を挿入する
視聴ページURLの末尾に ?aud= を付け、続けて差し込み項目「ID」(Salesforceのリードまたは取引先責任者ID=CRM ID)を挿入します。この aud パラメータの値が、視聴ユーザーを識別するIDとして記録されます。
▼記述形式
視聴ページURL + ?aud= + <差し込み項目:ID>
▼設定例
[変更前]https://ulizaportal.jp/pages/00679229-baa5-c288-4a89-72e3b80d28f4
[変更後]https://ulizaportal.jp/pages/00679229-baa5-c288-4a89-72e3b80d28f4?aud={{Recipient.ID}}
※赤字の部分が、発行された視聴ページURLに追加する箇所です。
<設定手順>
①「Account Engagementメール」>「ドラフト」>「新規リストメールを送信」より、必要項目を入力し、配信するメールを作成します。
②メール本文に、動画へのリンクにしたいテキスト(例:「動画を視聴する」)を入力します
③差し込み項目メニューから「ID」を選択して挿入し、その文字列({{Recipient.ID}})をコピーしておきます
※Account Engagementでは、SalesforceのリードID/取引先責任者ID(CRM ID)が「ID」という項目名で用意されています。手入力ではなく、差し込み項目メニューから挿入してください。
④②で入力したテキスト(例:「動画を視聴する」)を選択し、ハイパーリンク機能(リンクの編集)を開きます
⑤URL欄に、【手順1】でコピーした視聴ページURL + ?aud= + ③でコピーしたIDの差し込み項目文字列 を入力します
(例:https://ulizaportal.jp/pages/00679229-baa5-c288-4a89-72e3b80d28f4?aud={{Recipient.ID}})
⑥HTML版・テキスト版の両方に同じリンクが設定されていることを確認し、保存します
※Account Engagementでは、HTMLメールを表示できない環境向けにテキスト版もあわせて配信されます。テキスト版の編集画面でも、同じURLが設定されているかご確認ください。
⚠ 本文にURLをそのまま貼り付けると、差し込み項目部分がリンクに含まれない場合があります。必ずハイパーリンク機能でURLを設定してください。
【手順4】メールを配信する
【手順3】で作成したメールを配信します。
①【手順3】で作成したメールの「送信」設定を開き、宛先に【手順2】で作成したリストを指定します
②送信者・件名などの各項目を設定し、保存します
③配信内容と宛先リストに誤りがないことを確認し、「今すぐ送信」または配信日時を指定して配信します
※本配信の前に、ご担当者様のみを登録したリストへ配信し、受信したメールのリンクをクリックして、遷移先URLの aud の値が受信者ごとに異なることをご確認いただくことを推奨します。
※テストリストの作り方・テストメールの配信方法などはSalesforceのヘルプサイトをご確認ください。
※一度送信したメールは「送信済み」となり、再度配信することはできません。内容を修正して配信する場合は、ドラフトを複製・新規作成してください。
【手順5】視聴ユーザーがメール内の視聴ページURLをクリックし、動画を視聴する
視聴ユーザーがメール内のリンクから動画を再生すると、URLに付与されたIDと視聴データが紐づけて記録されます。
※Account Engagementの仕様のため、届いたメールのリンクは手順3で設定したURLと異なっています。クリックするとリダイレクトされ、手順3で設定した正しいURLに遷移しますのでご安心ください。
▼ イメージ画像
▼クリックした場合のリンク先https://ulizaportal.jp/pages/00679229-baa5-c288-4a89-72e3b80d28f4?aud=00QfQ00000LcwIDxxx
【手順6】ULIZA管理画面でユーザー別の視聴分析を確認・エクスポートする
① ULIZA管理画面で「アナリティクス」をクリックします
② 取得したい集計単位(ユーザー別、コンテンツ別、コンテンツ×ユーザー別など)と対象期間を指定して表示します
③「CSV形式でエクスポート」をクリックし、ダウンロードします。
▼ イメージ画像
※同一ユーザーが複数回視聴した場合、集計単位によっては複数行に分かれて出力されます。Account Engagementへ取り込む際は、必要な集計単位を選んでエクスポートしてください。
※今回CRM IDを利用したため、ULIZA内だけではどのユーザーの視聴履歴か一目で判断はできませんが、例えばメールアドレスを差し込み項目として用いれば、メールアドレスに対しての視聴履歴がULIZA上で閲覧できます。
【手順7】視聴データをAccount Engagementへ取り込む
エクスポートした視聴データをAccount Engagementのプロスペクトに取り込むことで、「この動画を視聴したユーザーにのみ次の案内メールを送る」といった、視聴状況に応じたフォローアップが可能になります。
操作の詳細はSalesforceのヘルプ(プロスペクトのインポート)もあわせてご確認ください。
<1. データを格納するカスタム項目を作成する>
①「Account Engagement設定」>「オブジェクトと項目の設定」>「プロスペクト項目」>「カスタム項目を追加」をクリックします
②格納したいデータの数に合わせて、任意の名前・ID・種別を設定します(例:「視聴コンテンツ名」「再生回数」)
③「複数の応答を記録して表示する」にチェックを入れ、「作成」をクリックします
※チェックを入れると、過去の視聴履歴を保持したまま新しい履歴を追加で記録できます。チェックを入れない場合は、既存の値が上書きされます。
<2. エクスポートしたCSVを編集する>
①【手順6】でエクスポートしたCSVを開き、不要な行を削除します
②email の列を追加し、プロスペクトとして存在しないメールアドレス(例:dummy@example.com)を全行に記載して保存します
※インポート時にメールアドレスの列が必須となるための対応です。実在するプロスペクトのメールアドレスを記載すると、意図しないユーザーにデータが紐づく可能性があるため、必ず存在しないアドレスをご利用ください。
<3. CSVをインポートし、項目をマッピングする>
①「Account Engagement設定」>「インポート」より、「Salesforceのリードか取引先責任者IDを使用して、プロスペクトの作成と更新を行う」にチェックを入れます
②編集したCSVをアップロードし、「次へ」をクリックします
③各項目を以下のようにマッピングします
| CSVの列 | マッピング先 |
ユーザーID(aud の値) |
Crm Id |
| 格納したい任意の項目(視聴コンテンツ名・再生回数など) | 1で作成したカスタム項目 |
⚠ 「Email」の「既存のデータを上書きする」には、絶対にチェックを入れないでください。既存プロスペクトのメールアドレスが、2で設定したダミーのアドレスに上書きされてしまいます。
※カスタム項目側の「既存のデータを上書きする」は、すでに入っている値を上書きしてよい場合のみチェックを入れてください。「複数の応答を記録して表示する」を有効にした項目では、チェックを入れないことで過去の記録を残したまま新しい記録を追加できます。
▼取り込み後の表示イメージ
プロスペクトの詳細画面で、作成したカスタム項目に視聴データが格納されていることを確認できます。
(コンテンツ名・再生回数のカスタム項目を追加)
ご利用時の注意事項
- 視聴ページURLの末尾に付与されたIDをもとに視聴ユーザーを判別しています。そのため、受信者が社内の別の方へメールを転送し、その方が視聴した場合は、転送元のユーザーの視聴として記録されます。(視聴者本人の判別はできません)
- 同様に、社内チャットなどでメールに記載の視聴ページURLが共有され、数名が視聴した場合も、そのすべてがメールを受信した人の視聴履歴として記録されます。
他のCRM/MAツールをご利用の場合
メール本文のURLにパーソナライズ用の変数(トークン・差し込み項目)を挿入できるツールであれば、同様の手順でユーザー別の視聴分析が可能です。変数の記述例は以下のとおりです。
| ツール | 変数(トークン)の例 |
| Adobe Marketo Engage |
{{lead.Id}}/{{lead.Email Address}}カスタム項目は表示名で指定できます(例: {{lead.会員ID}}) |
| HubSpot |
{{ contact.hs_object_id }}/{{ contact.email }}
|
※変数名はツールのバージョンや項目設定により異なります。正確な名称は各ツールのヘルプをご確認いただくか、ツールのトークン挿入メニューから挿入してください。